何年か前、日本橋三越に出品されている若手画家の作品を拝見した折に
どういうわけか、その若手画家の師匠、日本画家の巨匠とあんみつをご一緒する、
という奇遇を得て以来、
ずうずうしくも親しくさせて頂いている、山口裕子さんという
日本画家がいらっしゃいます。
その山口裕子さんの個展が
青山骨董通りのちょっとはいったところのギャラリー新生堂で開催されました。
会期は2月24日から3月11日まででした。
裕子さんの作品は一度見たらその煌めく色使いと
登場する動物たちの愛らしさにズキュンとさせられ、
愛おしさに向かう自分の心持ちがほの暖かくなり、
そんな現象に気づかされ、安堵したりもします。
ただ愛らしい、可愛い、そういったものではなく、
命があることへの無条件の喜びに満ち満ちています。
現在は活動を山形に持ち、地元との関わりも広がりを見せ、
東京よりも山形での「山口裕子」という存在は大きいのではないかと想像します。
自然の厳しい体験はなお一層命への賛歌を熱く歌い上げたくなるのではないかと
思います。
筆もタッチが悠然としてきたように思います。
ご本人からのお話では下描きをせずにいきなり描くようになったとか。
沢山の観察は画面の色の層からあふれる確実な線となって見る人に
安堵を与えてくれます。
豊かになった、そんなことを不遜ながら頼もしく嬉しく感じたのでした。
会場の様子をご紹介します。
(山口裕子さんよりご了解を頂戴しています。)








いとおしきせかい、タイトルそのまま、慈愛に満たされる作品群でした。
今後のますますのご活躍を願うばかりです。もふもふ~~!!!