北海道の叔母が遊びに来ているので、
宿泊先の品川からふらふらお散歩がてら、
高輪台の畠山記念館に誘い出して行ってきました。
もう、新緑から深い緑の木々に
五月も終わりの頃と感じることができました。
しばらくして畠山記念館の門構えが見えてきました。
中に入るとす〜っと空気が変わりました。
緑深い木々からあふれるマイナスイオンのおかげでしょうか。
叔母と二人、来てよかったわねと、同じ思いで庭園を進んでいくと
お茶室の手入れをする職人さんが前を行くので、
つられてお茶室を拝見することにしました。
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畠山記念館には6軒のお茶室があって、
入ってすぐのほうに4軒。奥の方に2軒あるそうです。
お茶会のときはすべてのお茶室を使って沢山の方をおもてなしするとか。
それでは、と奥の方のお茶室も拝見してきました。
光悦垣のような竹垣もあって、日本家屋のしっとりした情緒を感じ、
茶道具鑑賞前に気分も上々となりました。
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荏原製作所の畠山即翁の平櫛田中による肖像に見守られながら
階段を上がり、落ち着いた光の中、
丁寧に展示された茶器を拝見しました。
後期の展示となりましたが、
思いがけず、雪村周継筆による「竹林七賢図屏風」を見ることができました。
過日、東博での建仁寺展では海北友松の同題のものを見ていますが、
友松の風圧ある作風とは違って、雪舟の香りがする、墨の力強いものでした。
乾山の愛らしい色絵替り土器皿たち。
この違い皿五枚はいつでもレプリカで良いから
手に入れたいと願う物です。
畳のケース展示では
国宝の「林檎花図」伝趙昌筆
仁清の富士山の香炉三品、
稜線が微妙に違い大きさもちょっと変化している
富士山が三つ並ぶと床の間に置かれた香炉から
富士山の煙たなびく様がそれぞれで興をそそったことだろうと
その工夫に感心しました。
柿の蔕茶碗、渋い、とにかく土味溢れる渋い作です。
畠山記念館が持っているという意味のある
銘 畠山 小瀬戸肩衝茶入
仕覆が色々ある中畠山裂というものもあるのでした。
道入、ノンコウの黒楽茶碗は沓形のような斬新作。
高取の透鉢はつい蓮根という名を勝手につけて親しんでいます。
茶懐石で使用された
茶器一式の展示は明治から昭和の物の中、
そっと桃山の物が現れ時代を超えた良いバランスを感じました。
脇には
今鏡、蔦の細道蒔絵硯箱、亀甲花菱文蒔絵手箱
などの工芸も極上です。
そういった茶味あふれる渋い環境の中、
叔母とお茶室に入り込んで
お茶を頂くこととしました。
床の間には籠にミヤコワスレ、スジアシ、ズイナが楚々と入っていました。
畳の上で正座し、お干菓子干錦玉の緑モミジ、和三盆の水流型二種を頂き、
叔母とは姿の違うお茶碗で抹茶を頂戴しました。
何とも静かなゆったりとした時を楽しむことができました。
なにより、叔母がとても喜んでくれたのが
嬉しい事でした。
6月15日までの会期です。
素晴らしい茶道具の展示室の中で
お茶を一服、甘露な体験もぜひにお試しをおすすめします。
展覧会のご案内はこちらから。
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宿泊先の品川からふらふらお散歩がてら、
高輪台の畠山記念館に誘い出して行ってきました。
もう、新緑から深い緑の木々に
五月も終わりの頃と感じることができました。
しばらくして畠山記念館の門構えが見えてきました。
中に入るとす〜っと空気が変わりました。
緑深い木々からあふれるマイナスイオンのおかげでしょうか。
叔母と二人、来てよかったわねと、同じ思いで庭園を進んでいくと
お茶室の手入れをする職人さんが前を行くので、
つられてお茶室を拝見することにしました。




畠山記念館には6軒のお茶室があって、
入ってすぐのほうに4軒。奥の方に2軒あるそうです。
お茶会のときはすべてのお茶室を使って沢山の方をおもてなしするとか。
それでは、と奥の方のお茶室も拝見してきました。
光悦垣のような竹垣もあって、日本家屋のしっとりした情緒を感じ、
茶道具鑑賞前に気分も上々となりました。





荏原製作所の畠山即翁の平櫛田中による肖像に見守られながら
階段を上がり、落ち着いた光の中、
丁寧に展示された茶器を拝見しました。
後期の展示となりましたが、
思いがけず、雪村周継筆による「竹林七賢図屏風」を見ることができました。
過日、東博での建仁寺展では海北友松の同題のものを見ていますが、
友松の風圧ある作風とは違って、雪舟の香りがする、墨の力強いものでした。
乾山の愛らしい色絵替り土器皿たち。
この違い皿五枚はいつでもレプリカで良いから
手に入れたいと願う物です。
畳のケース展示では
国宝の「林檎花図」伝趙昌筆
仁清の富士山の香炉三品、
稜線が微妙に違い大きさもちょっと変化している
富士山が三つ並ぶと床の間に置かれた香炉から
富士山の煙たなびく様がそれぞれで興をそそったことだろうと
その工夫に感心しました。
柿の蔕茶碗、渋い、とにかく土味溢れる渋い作です。
畠山記念館が持っているという意味のある
銘 畠山 小瀬戸肩衝茶入
仕覆が色々ある中畠山裂というものもあるのでした。
道入、ノンコウの黒楽茶碗は沓形のような斬新作。
高取の透鉢はつい蓮根という名を勝手につけて親しんでいます。
茶懐石で使用された
茶器一式の展示は明治から昭和の物の中、
そっと桃山の物が現れ時代を超えた良いバランスを感じました。
脇には
今鏡、蔦の細道蒔絵硯箱、亀甲花菱文蒔絵手箱
などの工芸も極上です。
そういった茶味あふれる渋い環境の中、
叔母とお茶室に入り込んで
お茶を頂くこととしました。
床の間には籠にミヤコワスレ、スジアシ、ズイナが楚々と入っていました。
畳の上で正座し、お干菓子干錦玉の緑モミジ、和三盆の水流型二種を頂き、
叔母とは姿の違うお茶碗で抹茶を頂戴しました。
何とも静かなゆったりとした時を楽しむことができました。
なにより、叔母がとても喜んでくれたのが
嬉しい事でした。
6月15日までの会期です。
素晴らしい茶道具の展示室の中で
お茶を一服、甘露な体験もぜひにお試しをおすすめします。
展覧会のご案内はこちらから。


