前回の源氏と伊勢物語から変わり、
涼しい青の世界、やきものの展覧が出光美術館で開催中です。
このやきもの、古染付と祥瑞(しょんずい)は中国の
明時代末期、景徳鎮窯のものです。
このやきものを日本人は茶陶としてとても愛してきました。
都内の茶道具を得意とする美術館には必ずこれらの名品を所蔵しています。
天啓時代(てんけいじだい 1621〜27)を中心とする“古染付(こそめつけ)
崇禎時代(すうていじだい 1628〜44)を中心とする“祥瑞(しょんずい)
いずれも日本での呼称で分類されているようです。
景徳鎮窯が官窯であった時代から
民窯になったころ、それまでの完成された緊張感あるやきものの姿から
力がいい感じに抜けて
絵付けされた柄もなんとも脱力系で
微笑ましいものばかり。
一方の祥瑞は端正な形、絵付けも細密で描き込みも多く、
中国の色が強く感じられます。
古染付の展示は
水指、花生、手付鉢、水柱、皿、徳利、椀、
香合、香炉、硯屏などなど。
天啓赤絵の鮮やかな皿や鉢。
見たことがある向付の組皿は
石洞美術館からの特別出品です。
東博での展覧にも出品されていたことが思い出されます。
祥瑞からは
茶碗、水指、香合、香炉、皿、鉢、椀、徳利などなど。
どのやきものも白地に青という色使いで、
目に清々しい爽やかな風が吹いてきます。
最後のコーナーには出光所蔵のお宝屏風が展示されていて、
大きなおまけを大いに喜びました。
伝雪舟の四季花鳥図屏風 室町時代
狩野内膳 景物図屏風 江戸時代
麦・芥子図屏風 狩野重信 江戸時代
とてもバランスのいいデザインで感嘆します。
盆栽図屏風 筆者不明 江戸時代
見たことのなかった珍しい様々な盆栽が描かれています。
藤棚図屏風 長谷川派 桃山時代
長谷川派と聞いただけでウットリしてしまう長谷川派ファンです。
後の応挙も藤を屏風を作成したことを思い出します。
根津美術館所蔵のもののことです。
扇面貼交図屏風 筆者不明 室町〜桃山時代
色んな扇面を屏風に散らしてあるスタイルのものです。
詳細なガイドがサイトにあります。
参照してみて下さい。こちらから
会期は今月末、30日までです。
梅雨のうっとおしい時期、涼やかな白と青の世界でリフレッシュすることが
出来るのではないでしょうか。
涼しい青の世界、やきものの展覧が出光美術館で開催中です。
このやきもの、古染付と祥瑞(しょんずい)は中国の
明時代末期、景徳鎮窯のものです。
このやきものを日本人は茶陶としてとても愛してきました。
都内の茶道具を得意とする美術館には必ずこれらの名品を所蔵しています。
天啓時代(てんけいじだい 1621〜27)を中心とする“古染付(こそめつけ)
崇禎時代(すうていじだい 1628〜44)を中心とする“祥瑞(しょんずい)
いずれも日本での呼称で分類されているようです。
景徳鎮窯が官窯であった時代から
民窯になったころ、それまでの完成された緊張感あるやきものの姿から
力がいい感じに抜けて
絵付けされた柄もなんとも脱力系で
微笑ましいものばかり。
一方の祥瑞は端正な形、絵付けも細密で描き込みも多く、
中国の色が強く感じられます。
古染付の展示は
水指、花生、手付鉢、水柱、皿、徳利、椀、
香合、香炉、硯屏などなど。
天啓赤絵の鮮やかな皿や鉢。
見たことがある向付の組皿は
石洞美術館からの特別出品です。
東博での展覧にも出品されていたことが思い出されます。
祥瑞からは
茶碗、水指、香合、香炉、皿、鉢、椀、徳利などなど。
どのやきものも白地に青という色使いで、
目に清々しい爽やかな風が吹いてきます。
最後のコーナーには出光所蔵のお宝屏風が展示されていて、
大きなおまけを大いに喜びました。
伝雪舟の四季花鳥図屏風 室町時代
狩野内膳 景物図屏風 江戸時代
麦・芥子図屏風 狩野重信 江戸時代
とてもバランスのいいデザインで感嘆します。
盆栽図屏風 筆者不明 江戸時代
見たことのなかった珍しい様々な盆栽が描かれています。
藤棚図屏風 長谷川派 桃山時代
長谷川派と聞いただけでウットリしてしまう長谷川派ファンです。
後の応挙も藤を屏風を作成したことを思い出します。
根津美術館所蔵のもののことです。
扇面貼交図屏風 筆者不明 室町〜桃山時代
色んな扇面を屏風に散らしてあるスタイルのものです。
詳細なガイドがサイトにあります。
参照してみて下さい。こちらから
会期は今月末、30日までです。
梅雨のうっとおしい時期、涼やかな白と青の世界でリフレッシュすることが
出来るのではないでしょうか。